- 国際交流基金アジアセンター(The Japan Foundation Asia Center)
- 独立行政法人国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、全世界を対象に総合的に国際文化交流事業を実施する日本で唯一の専門機関です。アジアセンターは2014年4月に設置され、ASEAN諸国を中心としたアジアの人々との双方向の交流事業を実施・支援しています。日本語教育、芸術・文化、スポーツ、市民交流、知的交流等さまざまな分野での交流や協働を通して、アジアにともに生きる隣人としての共感や共生の意識を育むことを目指しています。
- 株式会社パルコ
- 株式会社パルコが担うエンタテインメント事業は、演劇や音楽、映画、アートの分野で新しいカルチャーを積極的に紹介し、アンダーグラウンドシーンをメジャーに押し上げる一助を担って参りました。活動の中核をなすパルコ劇場は2013年に40周年を迎え、三谷幸喜作品や、美輪明宏、志の輔落語など話題性の高い情報発信と付加価値の創造に取り組んでおります。さらに新しいエンタテインメントとして2011年よりストリートダンス舞台公演、KAATストリートダンスフェスティバル、アスタリスク、東京ゲゲゲイ、s**t kingz、Shibuya StreetDance Week、また2014年から2020年まで国際交流基金アジアセンターとの共催による大型継続事業ダンス・ダンス・アジア~クロッシング・ザ・ムーヴメンツ~など話題の企画を国内外に発信しております。
DANCE DANCE ASIA -Crossing the Movements
「ダンス・ダンス・アジア ~クロッシング・ザ・ムーヴメンツ~」は、ストリートダンスを通してアジア域内のダンサーの交流を促進すると共に、ストリートダンスを軸とした舞台作品の共同制作を行うプロジェクトです。
1970年代に日本に紹介されてから、競技人口、ダンス・スタジオの数が飛躍的に増加したストリートダンス。今では日本の学校教育にも取り入れられ、「リズムダンス」、「現代的なリズムのダンス」という科目を通じて、さまざまな形で多くの若者に親しまれています。2000年代に入ってからは、いわゆる「劇場」で、ストリートダンス系のテクニックをベースとした振付と演出で創作を試みるダンスグループの活動に注目が集まり、舞台芸術界のひとつのムーブメントとなりつつあります。またストリートダンスは、アジア域内の他の国においても人気が高まる中、バトルやコンテストといったテクニックを競い合うイベントにおいては、日本を含むアジア域内において、ダンサー同士の交流が進み始めています。このような背景のもと、国際交流基金アジアセンターと株式会社パルコは、アジア域内の新たな文化創造の一端を担うことを目的として、2014年に「ダンス・ダンス・アジア ~クロッシング・ザ・ムーヴメンツ~」事業を立ち上げました。これまでに9か国で17回の公演を実施し、総観客数は延べ35,000人を超えています。
本プロジェクトを通して、様々な表現力をもつ個性豊かなアジアのダンサーが、相互に刺激し合いながら一つの舞台作品を作り上げる過程を通じて、ストリートダンスの新たな地平が開かれることを期待しています。また、ストリートダンスに限らず、演劇、音楽、映像、美術等、様々なジャンルで活躍するクリエイターとの協働によって、舞台公演におけるストリートダンスの更なる可能性が広がることを目指しています。