DANCE DANCE ASIA – バンコク・タイ (2015/03)
アフターインタビュー
90’s / たくさんの勉強と収穫。チームとして実り多き時間。
それぞれがバトルやコンテストで名前をとどろかせている若き才能の集合体、90’s。今回のツアーを通して得られた舞台経験や今後の展望について、アフターインタビューで語ってもらいました。
前回のハノイ(ベトナム)ツアーに続いて2ヶ国目の参加となりましたが、観客の反応に違いはありましたか?
Ruu : 盛り上がる所は違ったかもしれませんね。公演が終わった後の歓声は、タイの方が大きかったと思います。ベトナムは所々で盛り上がっていた感じですが、タイでは場面ごとに歓声をくれたので、うれしかったです。
TAISUKE : タイの人たちは、日本人と一緒でシャイな人が多いとか、長い時間待てない人が多いとか、前もっていろんな話を聞いていたので不安もありましたが、やってみて盛り上がったので、今はほっとしています。
ワークショップはいかがでしたか?
Ruu :
皆さん、とてもハッピーな感じで参加してくれて、とてもやりやすかったです。集中して吸収しようという気持ちが強く感じられたので、こちらもとても熱が入り、熱いレッスンができたと思います。
言葉が通じないという部分は大きいので、通訳の方を通じて、曖昧にせず、何事もハッキリ伝えるようにしました。とにかくハッキリ伝えて、「何度もやってください!」とテンションを高くしました。
バンコクの空気に触れてみての感想は?
TAISUKE : このプロジェクトのコンセプトが文化交流なので、オフタイムに外をいろいろと回りました。「タイではパクチーが苦手になるかもしれないよ!」と言われていましたが、食べてみたらそんなことはなく、タイ料理って美味しいと思いました。
普段はバトルやコンテストで個々に活躍していますが、今回の作品で舞台演出やアクティングにも挑戦してみて、いかがでしたか?
TAISUKE : 自分たちはチームとしての経験値に問題があると感じました。もとから振付作品をよく制作している人間はRuuのみで、僕らはバトラーです。今回のツアーに参加した他の2組(東京ゲゲゲイ、梅棒)は、舞台やショーなどエンタテインメントに特化したグループだと思って見ていました。もちろん自分たちは、スキルは負けないという気持ちは強いので、これからの可能性は一番あると思います。
他の2組はいろんな経験が豊富な方々なので、いろんなことができます。僕らはそれを経験していない中で、今、一から作品を作りながら、現場では素晴らしい舞台をたくさん見ているので、超えていけるチャンスはあると思います。
皆が90’sとして、「バトルとは違う」という意識を作らなければいけません。改めて一人一人が、ただのショーではなく舞台ということを理解することが必要だと感じました。今後のことを話す機会がなかなかありませんでしたが、話せるチャンスがあり、いろいろな言葉を交わすことができました。
今は、普段のバトルとは違う自分たちを、お客さんに対してどういう風に見せたいかということを言葉にできています。とても良い経験をさせていただいていると思います。
Ruu :
私はショーや舞台が大好きです。東京ゲゲゲイさんも梅棒さんも、作品の作り方が慣れているし、やはりプロだと感じました。照明や間の使い方もそうですし、どちらのチームも観ていてワクワクしました。
どちらのグループもとても勉強になりましたね。良い部分を90’sに取り入れて、90’sがどうやったらもっと良くなるかなと考えながら見させていただきました。
これからの90’sについて教えてください。
TAISUKE :
自分たちは演技がしたいかというとそうではありませんが、ちょっとした演技も多少必要だと感じています。
今回、KATSUYAとyoukiが頑張って演技をしてくれました。もともと抵抗があったのに、やる度に慣れてくれました。そういう人間が出てきたのは、ちょっとずつステップアップしているのだと思います。グループにとって大きな進歩でした。
Ruu : 90’sとしてブレない部分と、トライする部分と、そのバランスを自分たちが見失わないのであれば、新しいことにはチャレンジしていくべきだと思います。
普段は皆スケジュールが合いませんが、ツアー中は嫌でも一週間一緒にいなければいけないという状況でした。おかげで90’sのこれからや舞台に関して、毎日いろいろな熱い話ができ、今後の90’sのためにとてもいい時間になりました。
私たちにとって舞台制作は、2014年の8月に始めたばかりでまだまだ知らないことが多く、これからたくさん勉強しなければいけないと思います。でも、自分たちは他にはないスキルや、それぞれの見せ方を知っています。私はさらに、舞台の勉強をしたいと感じました。今回も他の出演者の方々の作品を見て、とても勉強させていただきました。またこういう機会があったら、さらにいいものを見せられるようになりたいです。
Posted – 2016.08.26
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