DANCE DANCE ASIA – ハノイ・ベトナム (2015/03)
アフターインタビュー
Memorable Moment /
「心を解放して、まず楽しむ」初心を思い出させてくれたハノイツアー
Memorable Momentとして初の海外公演となった今回のハノイツアー。多くの観客を引き付けたステージ、活気あふれたワークショップを通じて、リーダーのKAORIaliveがハノイで感じたことを語ってもらいました。
ツアーに参加した感想は?
KAORIalive : ベトナムの人たちのあたたかさを感じ、やさしく素晴らしい人たちだと思いました。ワークショップでも振付を踊るだけでなく、いっぱい体を動かして楽しんでいる子どもたちの表情を見て、できていなくても心を解放して、まず楽しむという、ダンスをはじめた時の初心の気持ちを思い出させてくれました。
ワークショップの印象は?
KAORIalive : 私の中でワークショップというのは、レギュラーのレッスンとは違い、少し特別です。レッスンの場合「指導者」と「生徒」にしっかりわかれますが、ワークショップはそこの隔てがあまりなく、自由な解釈でそれぞれの表現で踊ってもらいたいと考えています。今回のワークショップでもフリーに踊ってもらえるように、あえて振付無しの部分を入れました。それぞれに自由な表現が生まれて、それを見て私たちはパッションを感じ、刺激をもらい、ダンスの素晴らしさを再確認できるからです。今回のベトナムでのワークショップでもダンスの素晴らしさを感じるところがたくさんありました。
ワークショップでは、積極的に交流していたのが印象的でした。日本でのワークショップもあのような雰囲気ですか?
KAORIalive : はい、いつもあんな感じです。 ワークショップでは、はじめて会う人たちがほとんどです。そして参加した方たち同士も、はじめて会う人たちが多かったりします。ダンスを通して出逢えたご縁を大切に、一時間半の中でチームワークができていくことも大切にしています。
今回も全然しゃべったことのない子たちが、最終的にはハイタッチしたり、皆で円陣を組んだりできたので、本当に素晴らしかったです!皆とても自由だし、小さい子もエネルギーにあふれていて、いい顔をして踊っていたし。私たちも大興奮してハイタッチしました!
あと、ハノイの皆さんはリアクションが大きいですね。日本の場合、どうしても恥ずかしさや「これでいいのかな」という気持があり、リアクションを引き出すまでにちょっと時間がかかるので、声を出してもらうなど、いろんな方法で解放できるように心がけています。ハノイに限らず、海外でワークショップをした時は、それがとても速いです。いいと思ったらすぐ「ワー!」と言うし、日本と海外の違いがおもしろいですね!
今回の作品について教えてください。
KAORIalive : 一番新しい作品の『孤高 kokou ~Trust Yourself~』をベースに作品作りをしようと決めて、その中でストーリーを展開していきました。ダンスは言葉の壁を越えられるので、ハノイの人たちが理解しやすい部分と、人によっていろんな捉え方ができるような、中間の部分をうまく作るようにしました。ベトナムは、私の中ではアオザイなどの印象から、色彩豊かな国というイメージがあったので、最後のカーテンコールはベトナムを意識して華やかなカーテンコールにしようと思いました。
ベトナムのダンスシーンの印象は?
KAORIalive : ワークショップをしている時に、「ダンススタジオはあるの?」とか「誰に習っているの?」とか話をしましたが、あまりダンススタジオがないから映像を見て自分たちで練習していると言っていました。日本はダンススタジオがとても多くて、ダンスを習う場も見せる場も多い。だけどベトナムはまだ少ないので、これからどんどん伸びていくでしょう。ワークショップでも公演でも、とにかく熱心というか、何としても吸収しようという強い気持ちが伝わってきました。そういう思いがあればもっともっと伸びていくと思うので、これからに期待ですね。
今後はどのような活動をしていきたいですか?
KAORIalive : Memorable Momentは「心を伝える」ということを一番大切にしているので、これからも公演活動を続けていきたいです。公演活動をしながら海外でパフォーマンスをしたいと皆強く思っているので、海外での活動にも積極的にチャレンジしていきたいなと思っています。
ストリートダンスを軸としたDDAプロジェクトの可能性は?
KAORIalive : 無限大だと思います。まだまだ未知数で大きな可能性がある。このDDAのプロジェクトが始まって1年、これからまだまだ広がっていくだろうと、本番やワークショップが終わって強く感じましたね。
Posted – 2016.08.24
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