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DANCE DANCE ASIA – プノンペン・ビエンチャン
直前インタビュー
Memorable Moment /心を伝えたい、心でつながりたい。
ハノイ(ベトナム)ツアーに引き続きDANCE DANCE ASIAで2度目の海外公演となるMemorable Moment。作品を丁寧に描くスタンスと、ダンスだからこそ心でつながれる交流について、リーダーKAORIaliveさんに語ってもらいました。
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今回のツアーのオファーを聞いた時のお気持ちは?
KAORIalive : 「ダンスでつながる文化交流」という、とても大きなプロジェクトの一員として選んでいただき、うれしい気持ちでいっぱいでした。実際に昨年度ベトナム・ハノイツアーに参加させていただき、同じ時間、同じ場所で一緒にダンスを踊ることで、国同士の垣根を越えて笑顔が広がる時間を目の当たりにしていたので、今回もプノンペンとビエンチャンでたくさんの人たちとダンスを軸とした交流を進めてきたいと思っています。
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前年度のハノイツアーに続いてのご参加ですが、ハノイツアーの後に何か周囲の反響や皆さんの中での変化などはありましたか?
KAORIalive : 私たちの中では大小様々な変化がありました。言葉が通じなくても、こちらからオープンな気持ちになれば相手もどんどんオープンになってくれるということを体現した、とても貴重な体験でした。だからこそ、表情や自分の体を使ってもっと全身全霊で伝えたいし、「心からつながりたい!」と感じられ、これは言葉が通じる日本では得られないことでした。そして、ハノイの方々が心から受け止めて下さっていたことが本当に嬉しかったですね。その気持ちに対して私たちはダンスでお返しをしたいと思ったし、もっとダンスの可能性を広めていきたいと思うようになりました。
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今回のワークショップ、ツアー、学校訪問などがありますが、楽しみにしていること、挑もうと思っていることはありますか?
KAORIalive : ビエンチャンで予定されている学校訪問では、アウトリーチ活動と呼べるほどのものではないかもしれませんが、ワークショップや劇場公演という限られた場所ではない「日常生活の中でダンスに触れる機会」として、いままでダンスを見たことのない子供たちにもダンスの魅力や文化芸術のもつ創造性を伝えていきたいと思っています。
あと、以前、別のお仕事で、「カンボジアでダンスのワークショップをしませんか?」とお誘いいただいたことがあり、その時は実現できなかったので、今回訪問できることになり、とてもうれしく思っています。カンボジアもラオスも触れたことのない考え方や歴史、何より遺跡が多く残る地ということで、古代と現代のエネルギーが織り混ざっている文化に触れられるのではないかと楽しみにしています。そして、やっぱり現地の食べ物もとても楽しみです(笑)。
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今回の作品「孤高 kokou ~Trust Yourself~」はハノイツアー、東京公演に続く上演となりますが、これまでの上演を経て、何か変化やブラッシュアップしたところなどはありますか?
KAORIalive : 先日の東京公演も終えて、よりシンプルに、でもしっかりと伝えていくことを心がけるようになりました。小道具を使っている作品なのですが、少しだけ変化があります!それは見てのお楽しみです!あと、Memorable Momentは9人のチームなのですが、今回は残念ながら8人での参加になります。ですが、パワーダウンすることなく作品のメッセージをお届けしたいと思います!
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20~30分の長尺の舞台作品を作る上で気をつけていること、難しいこと、長尺だからこその魅力があれば教えてください。
KAORIalive : 作品分数の長さに関わらず作品を創る上でいつも気をつけていることは、Memorable Momentのコンセプトでもある「心を伝えること」です。限られた時間の中で、何を伝えたいのかというテーマを徹底的にメンバーで話し合います。長尺の時にはその「伝えること」がくどくなりすぎないことに一番気を付けています。逆に長尺だからこその魅力は、繊細な部分まで掘り下げて伝えることができることですね。そのバランスを大切にしています。
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今回のツアーに向けた意気込み、現地で出会う人々に向けてメッセージをお願いします!
KAORIalive : 初めての国、初めての土地、初めて会える方々に今からワクワクしています!ダンスは国も国籍も言葉も越える!出会う方々とダンスを通じてたくさんつながりたいと思います!
Posted – 2015.12.18
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