DANCE DANCE ASIA – フィリピン・マニラ
アフターインタビュー
s**tkingz / アジアのダンサーの祭典に!
初めての海外公演となったフィリピン・マニラツアーに向けて、現地でのリアクションやダンサーとの交流に期待を膨らませていたs**t kingz。
大盛況となった公演やワークショップを終えて、彼らが感じ取ったこととは?
その心境を語ってもらった。
初めてのフィリピンの印象はどうでしたか?
shoji : 人がすごく温かったですね。東南アジア独特の優しい柔らかさがあり、ノリもすごく良くて、明るい印象でした。街の印象は、落差が激しいですね。すごく近代的な街並みかと思ったら、その横には掘っ立て小屋があったりして、格差がある国だなと、自分たちの生活とのギャップを感じました。
kazuki : 確かに、車で走っただけですぐに景色が変わったもんね。日本ではあまりないことだなと感じました。
oguri : あと、スターバックスがたくさんありました!
NOPPO : あと、肉料理!サラダがあまりなかった…(笑)。
ワークショップの感想は?
shoji : すごく開放的な雰囲気で受けてくれました。みんながすごく明るくて、盛り上がってくれて、とてもやりやすかったです。
あとは、振り覚えがすごく早くて、ダンサーたちのレベルがすごく高いと思いました。フィリピンに居るダンサーの数十人と会っただけでそう感じたので、どれだけポテンシャルを秘めた国なんだろうと、ワクワクさせられました。
あと、明るい分みんなすごく自由で、テンションが上がってくると友達としゃべりだしました。集中する時間と、笑顔になる時間があってにぎやかでしたね。そういう意味で楽しんでくれてるんだなと感じて嬉しかったですね。
NOPPO : フィリピンの人たちは素直でしたね。沸くところはものすごく沸いてくれて、沸かないところはまったく沸きませんでした(笑)!英語はあまり話せませんでしたが、本能的に教えられたというか、ダンスのキャッチボールがたくさんできて、楽しさをシェアできたなと思います。
kazuki : 本当にノリが良かったおかげで救われたところがいっぱいありました。初日は緊張していたんですけど、shojiくんが「行くぞー!」と言った時からのリアクションからすごく良かったので、一気に安心して楽しめました。
実際にマニラのステージに立った感想は?
shoji : s**t kingzにとっては海外で初めての長編作品をやることになったので、いつものs**t kingzとは違うものを出せるように意識しました。いつも映像で楽しんでもらっている作品を生で観てもらうことも大事なことだと思ったので、そのバランスを考えながら、今まで観たことがないものとをうまくつなげられるかを考えました。
それと、メインの舞台スタッフさんは日本から来てもらっていたので、そこはすごくやりやすい形でやらせていただきました。「ん?今はダンスじゃなくて照明で盛り上がってるんだな!」って思うところもあったんです。それはすごく嬉しかったです。
現地のダンサーの子と話したら、こうした長編の作品を照明込みでやるチャンスがなかなかないそうです。今回の公演を観てそういった刺激になれたみたいなので、やって良かったなと思いました。
現地のスタッフの方もいい雰囲気で、舞台裏ですれ違うときもみんな気軽に挨拶してくださいました。皆さん真剣にリハーサルも観て下さって、歓声を出してくれたりして、すごく温かい雰囲気の中で、人に恵まれていたことを感じました。
フィリピンのダンサーの印象は?
shoji : 日本にもフィリピン人のダンサーの友達がいますし、そもそも僕らs**t kingzを組むきっかけとなったShaun Evaristoというダンサーもフィリピン系なんです。彼のパフォーマンスを観て、感銘を受けて、「こういうものを日本でもやろう!」ということで結成したので、こうして初の海外公演でフィリピンに来ることができて、僕らにとってもすごく所縁の深い国になりました。
他の2組との共演はいかがでしたか?
oguri : この3組で良かったなと思ったし、日本人ってすごいなと感じました。どのジャンルをとってもすごい人たちばかりで、これから他の国に行く皆さんも日本や世界でのトップクラスの方ばかりですからね。あと、普段日本だとなかなかゆっくり話せないですが、今回マニラで同じ舞台を経験をして、同じ時間を共有して、みんなとお酒を飲んだり、ご飯を食べたりできたのが、嬉しかったです。
shoji : 確かに、海外との交流だけじゃなくて、日本人同士でも新しく交流する機会をもらえましたね。
最後に今後のDANCE DANCE ASIAに期待することはありますか?
shoji : まず、今回すごくいい刺激を頂いたと感じました。日本と東南アジアでは物価や経済水準の違いがありますし、日本からダンサーを連れてきて、パフォーマンスやワークショップをする仕組みを作るのはなかなかな厳しいのが現実です。でも、今回の様に国際交流基金を通して、交流を目的としたこのプロジェクトを実施してもらうことで、日本とアジアのダンスがつながるいい機会ができると思いました。
以前、シンガポールにジャッジとして行った時に、アジア中からダンサーが集まっていました。でも、日本人だけいなかったんです。日本だけ蚊帳の外、その枠の中にいないのがすごく寂しいなと感じました。でも、DANCE DANCE ASIAは2020年まで続くということで、その年には東京オリンピックもありますし、日本やアジアのダンサーの祭典にもなるような、これからのエンターテイメントを盛り上げられるような形を作れたらおもしろいんじゃないかなと思います!
Posted – 2015.02.28
This post is also available in: 英語