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DANCE DANCE ASIA – フィリピン・マニラ
アフターインタビュー
東京ゲゲゲイ / 人とのふれあいに感動!
「東京ゲゲゲイ女学院」という架空の学校の一日を独特の振付と世界観で表現した作品で、フィリピン・マニラの会場を大いに沸かせた東京ゲゲゲイ。
ステージのみならず、街中でも子供たちの前でダンスを披露するなど交流の場をもっていた。
そんな旅を終えての思いをたっぷりと語ってくれた。
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今回のマニラツアーでの作品はどんなコンセプトで創りましたか?
MIKEY :
実はこれを伝えたい!というメッセージはなくて、純粋に展開があって、動きとしておもしろいものを創ろうと思いました。
20~30分という長い作品だったので、コンセプトを学校の授業参観にしました。日本ではあんな授業はないけれども、お客様に授業参観に来ているような気分になってもらって、私たちが「東京ゲゲゲイ女学院」と呼んでいるおもしろい学校の朝の挨拶から、最後の放課後までの1日を表しました。
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いつも引き込まれる世界観が特徴ですが、創る上で意識している点はありますか?
MIKEY :
まずは、私が楽しめるかどうかがポイントです。最近は、キャラ設定を入れるようにしていて、個々にキャラが立つようにしています。今のメンバーで個が立っているのがBOWですね。オチとして使いやすいです(笑)。
YU-YUは黒髪で日本人ぽいからか、子供たちと会った時もワークショップでも「かわいい!かわいい!」って言われてましたね。
MIKUは身体能力が高くて、ジャンプ力があって、BOWの倍は飛べます。
MARIEは、あまり踊らないほうがよかったりする(笑)。現場のスタッフの方からはMARIEの踊りがひとりだけパッションが落ち着いてて、好きという声もありました。
今回の公演で行くべきキャラの方向性がわかってきましたね。
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マニラに来てみて、何かイメージは変わりましたか?
BOW : 自分たちの英語が通じるか不安でしたが、子供たちと踊ったり、自分たちの踊りを見てもらって、コミュニケーションが取ることができたので、安心しました。ダンスにもっと自信が持てました。ボディランゲージで通じることもあったし、ボディランゲージはダンスでもあるので、ダンスを踊ることによってみんなで盛り上がれたので、すごく嬉しかったです。
MARIE : 暖かいせいなのか、テンションの高い人たちが多かったですね。そして、それよりも、みんな日本人に優しくしてくれました。すごく素直な人たちが多いなという印象があります。目が合ったときの笑顔が柔らかくて、すごく印象に残りました。すごくウェルカム感を感じました。
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ワークショップをやってみていかがでしたか?
YU-YU : 今までのワークショップでは、私たちはアシスタントをやらせてもらってたんですけど、東京ゲゲゲイとして初めてワークショップの講師をやったのがマニラでした。英語が話せないからどうしようとか心配はあったんですけど、振りを少し見せただけでも、「わー!」と素直に反応してくれたのがすごく嬉しかったです。みんなが盛り上がってくれるから、踊ってるこちらもさらにテンションが上がってきて、またそれで皆も上がってくれて、そのエネルギーの循環みたいなものがすごく感じられて嬉しかったです。
MARIE : 振り覚えの速さと正確さ、音感の良さが日本よりもあるのかなと思いました。
MIKEY : たしかに。踊れない人も、音感の悪い人の感じはなかったですね。基本的にちゃんと聴いていて、グルーブがありました。
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今回共演した2組はいかがでしたか?
MIKEY :
TAPDANCERIZEは、袖から観ていましたが、生演奏で、ショーというよりもライブという感じがして、すごくいいなと思いました。今回は分かれてやりましたが、どこか1シーンでもよいので、ちょっと絡めたらおもしろいなと思いました。たとえば、TAPDANCERIZEのところにs**t
kingzが出たり、東京ゲゲゲイの作品でも男子高校生として出てくるとか、いろいろ想像しながら観ちゃいました。
観ている方はこの3組のバランスはどうだったんでしょうね。タイプが全く異なる3組なので、楽しんでくれていたら嬉しいですね。
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今後2020年までDANCE DANCE ASIAが続いていきますが、何か望むことはありますか?
MIKEY :
私は今回、街の中で子供たちの前で、みんなが踊ってコミュニケーションを取っていた光景にすごく感動しました。なかなかできないことだし、もしかすると、公演よりも難しいことなんじゃないかな、彼らがダンスを見てくれることは公演よりもレアなんじゃないかなと。
だから、これからのDANCE DANCE
ASIAで、他の国の子供たちとも会って一緒に踊ったり、ダンスを観てもらえたり、なかなか公演に来られない子たちのところにも行きたいですね。そして、ステージで子供たちと共演してみたいですね。まさにストリートダンスだからストリートで練習して、それをそのままステージで見せたいですね。
Posted – 2015.02.28
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