DANCE DANCE ASIA – タイ・バンコク
直前インタビュー
梅棒 / 観たままを楽しんで!
タイ・バンコクでの公演、ワークショップを控えた梅棒に直撃取材。
J-POPを使用する彼らのダンススタイルが、初の海外公演でどう伝わるのか!?
その心境を語ってもらった。
梅棒というグループについて教えてください。
伊藤 :
僕は日本大学芸術学部演劇学科に在学し、そこで演劇を学んでいました。大学にジャズダンスサークルがあり、演劇を学びながらダンスのサークル活動もやっていました。そのサークルから集まった6人をオリジナルメンバーとして、2001年に結成したグループが梅棒です。
その後、そのサークルの先輩・後輩や、早稲田大学や東京大学出身の演劇やダンスが好きなメンバーが集まり、今のメンバーになりました。
僕らのスペシャルなところは、ストーリーを伝えるためにお芝居を使うのではなくダンスを用いるところです。ストーリーがあると、セリフをしゃべったり説明的な要素を入れたりしたくなりますが、それをいかに身体一つで表現し、いかにお客さんに100%理解してもらうかを突き詰めているのが僕たちです。
バンコクに対して抱くイメージ、楽しみにしていることは?
塩野 : 梅棒としても個人的にも初めてのアジア進出です。特に、タイはとてもエネルギッシュな国だと聞いているので、そのエネルギーをいただいて、それ以上のものをタイに残して帰って来たいと思います。
楢木 : 梅棒の世界進出に向けての第一歩だと思うので、それをどこまでできるか、また、普段と違った環境になるので、その中でどこまで自分たちのパフォーマンスができるかも楽しみです。
鶴野 : セリフを使わずにどこまで伝わるかというところで、国内でずっと勝負してきたのですが、今回はJ-POPの歌詞も伝わらないという中で、どこまで伝えられるかがとても楽しみです。あと、本場のニューハーフさんに会ってみたいです!
伊藤 : 僕らの前情報を知っていたり、日本語の歌詞と結びつけて観てくださるお客様が多い日本の環境と違って、僕らをまったく知らない人の前で、0からのスタートで、パフォーマンスだけで理解してもらう環境というのが、本当に久しぶりです。そして、改めてパフォーマンスだけで話を伝えるにはどうしたらいいのかというのを僕らも学べて、新しい刺激を受けられるいい機会なので、そこを学ぶつもりで作品に取り組みたいなと思っています。
今回の作品の見所を教えてください。
伊藤 : 「世界中の人、初めての人が観てもわかるものってなんだろう?」と考えた時に、世界で広く愛されているスポーツ「サッカー」が浮かびました。僕はサッカーが好きすぎて、わからない人はいないと思っているので(笑)。それプラス、恋愛が絡んできます。日本の若者の恋愛や普段の生活はこういう感じなんだと、僕らの作品から伝わると嬉しいです。芝居的要素が強いので、ダンスそのものを観るというよりも、演劇とかミュージカルを観る感覚で観てもらえたら楽しいかなと思います。
梅棒でのそれぞれの役割、梅棒としての強みは何ですか?
伊藤 : 僕が基本的には作品を総合的に見ています。梅棒の中で俳優を生業にしているのが、僕、梅澤、櫻井、野田。ダンスを生業にしているのが鶴野、楢木、大村、塩野。写真を生業としているのが飯野。あと今回は出られませんが、サラリーマンの天野で梅棒を構成しています。だから、演劇面からは俳優4人、ダンス面からはダンサー4人が意見を言える、という強みを持っています。飯野も天野も、どちらでもない視点から見てくれるし、そういうそれぞれの強みを活かしながら作品を作っています。ダンサーも得意なジャンルが違ったりするので、作品に対してのアプローチがそれぞれ違います。そういったところが他のクルーにはないおもしろいところかなと思います。
タイの皆さんにメッセージをお願いします!
梅澤 : 僕らの作品は、前情報なしで観る人の方がリアクションが大きいイメージがあります。だから、タイで梅棒を初めて観られる方はラッキーですよ!(笑)お楽しみに!
伊藤 : 確かに、今まで観たことのない、新たな刺激にはなると思うので、構えず、観ていただければ嬉しいです。そして、そのつもりで僕らも作っていますので、観たままを、楽しんでください!
Posted – 2015.03.25
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